もしも『桃太郎』の作者が "aiko" だったら

 

 

 

 

【もしも『桃太郎』の作者が "aiko" だったら】

 

 

 

 

 

 

朝9時、雲は前へ進む。おじいさんは山へ芝刈りに出かけました。

朝10時、トンネル抜けたら川上から桃が「Hello, Peace Yeah!  Hello, Good Yeah! 」 と、流れて来ました。

川へ洗濯に来ていたおばあさんは、その桃が本当に小さくなるまで見ていました。



おばあさんはその後、桃を拾って持ち帰ると、握りつぶして捨ててやりました。

それを見たおじいさんが慌てて拾いに行くと、今度はおじいさんごと、窓から一緒に捨ててやりました。

 

ややあって、おじいさんが桃を割ろうとすると、桃の隙間から天使の合図を受けて小さな男の子が飛び出してきました。

おばあさんは喜び、遠慮がちに歌いました。”Happy Birthday to You"
こうして、桃から生まれた男の子を『桃太郎』と名付け、大切に育てました。

 


健やかに育った桃太郎は、鬼ヶ島に鬼の征伐に出かけることになり、おばあさんは桃太郎のためにきび団子を作って持たせました。


鬼ヶ島に向かって歩く桃太郎に、誰かが声をかけてきました。


「甘い匂いに誘われたあたしは犬だワン! きび団子を一つくださいな!」


すると桃太郎は、こう言いました。


「鬼退治に着いて来てくれるのなら、きび団子をあげましょう!」


きび団子を食べた犬は、「これが幸せ。今の幸せ。ついて行くわ」と言うと、なぜかそのまま眠ってしまいました。


こうして犬が、桃太郎の仲間になりました。


次に、猿が突然やって来て、生温い優しい言葉で声をかけてきました。


「きび団子をくださいな!」


桃太郎は尋ねました。


「団子が好きなの? 」


すると猿は、「すごく好きだよ」と照れて髪を触りました。


こうして、猿が仲間になりました。


今度は、青い空、真っ白なキジが舞ってきて言いました。


「きび団子をください!」


押し込めた気持ちを、我慢していた気持ちを吐き出すかのように桃太郎が


「今? どうしても我慢できないの?」


と言い放つと、キジは「我慢出来ないあたしを許して」と答えました。


こうしてキジが仲間になり、彼らは船に乗って鬼ヶ島へ向かいました。


鬼ヶ島に到着すると、そこは鬼たちの酒池肉林の場でした。


鬼退治に燃えていた桃太郎たちは、「ねぇ、出逢った事、後悔してる?」と挑発し、一斉に襲いかかりました。


犬は左肩を噛み、猿はひっかいてひっかいて消えない跡を残し、キジは胸をつく。

唯一、戦う術を持っていない桃太郎でしたが、仲間たちに「きっとできるよ!」って背中を叩かれたら、超能力が使えるようになりました。


桃太郎の超能力は Power全開で、鬼たちは、桃太郎に見つめられれば恥ずかしくなり、声を聞くと胸が粉々になってしまいました。


これには鬼たちもたまらず降参し、奪った財宝を返し、こう言いました。


「欲張ったんじゃないのに。わがまましなかったのに。ほしかったんじゃないのに。愛したかったのに。ごめんなさい」


桃太郎は優しく返しました。


「信じていられる君だからこそ、いいよ。いいよ。」


こうして鬼たちを許した桃太郎は、鬼たちから回収した財宝を滑車に積み、「じゃあまたね」と見えなくなるまで手を振って帰りました。




 

 



以上です。
ライブ前日で、とにかく何かしらaikoのことが書きたくなったので書きました。

ということで、明日からの追加公演、参加される方は楽しめるといいですね。
僕は明日も明後日も参戦しますが、会場で見かけても、ぶたないで欲しいです。よろしくお願いします。

 

 



 

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