駄文 - バファリンの半分は
朽ち果てた城で佇む男。
悪の限りを尽くしてきた大魔王も老齢を迎えくたびれた顔で城の窓から下界を眺める。
憎むべき世界を破壊してやろうと、躍起になっていた若かりし頃の自分を懐かしみつつ、これから訪れる自らの最期に想いを馳せる。
私は確かにこの世の中を恨んでいた。すべて壊してやろうと思っていた。
人間の内面に潜む闇を目の当たりにしてきた私にとって、人間を絶滅させることだけが生きる目的となっていたのだ。
私がこの腐った世界を終わらせるのだと本気で思っていた。しかし、人間たちは諦めなかった。
どれだけ犠牲を出して、どれだけ絶望を味わっても、私の元へやってきて、悪事をやめるよう訴えに来た。
私にとって、私の行為は正義である他ない。
だが、彼らも彼らの正義のために、どれだけ苦しんでも、何度も何度も私の元へやって来たのだ。
今、私はこの屋敷で最期の時を感じている。
初めて大きな悪事を成した時に手に入れた、世界一高い山の上に構えるこの屋敷で、"彼" の訪れを待っている。
何が起きても諦めなかった人間が、悪の限りを尽くしてきたらしい私を、人間たちが抱えた闇を具現化した私という存在を破壊しに。
しかし、人間たちはまだまだ甘い。
私がこの世から消え失せたとして、人間たちが抱える暗く深い淀みは、むしろ小さく凝縮されて、一人一人に宿ったまま、誰も気がつけないくらいに少しずつ世界に歪みをもたらし、やがて人間たち自らを喰らい尽くすであろう。
私はあくまで、人間たちのそういった陰りの部分が集まり、ひとつの生命体となった存在にすぎないのだ。
私が消えても影は残る。
これから私の元へやってくる "彼" が、私を倒し、その正義を貫こうとも。
バファリンの半分は、人間たちが私を消滅させても依然として世界に存在し続ける、彼らが抱え続ける妬みや僻み、恨みや苦しみといった、心の中で暗く蠢く "何か" でできているのだ。
けれども同時に、バファリンの半分は、やさしさでできています。
掛け算の九九、やってみたレビューと攻略法
1ケタ同士の掛け算をスムーズに行うために作られた九九というものを友達から教えてもらったのでやってみました。
9 × 9 = 81個あるので全てを書き切ることはできませんが、1〜9の段ごとにレビューと攻略方法を書き記したいと思います!
ちなみに今の「9 × 9 = 81」というのは九九を利用して計算しました^^
それでは早速いってみましょう!
【以下、ネタバレありです】
1の段
1 × 1 = 1(いんいちがいち)から始まる、九九の大元!
出てくる数字が少ないため、覚えやすいし暗唱しやすくてまさに初心者向けの段といえます◎
積の値が1つずつ増えていくのが特徴。
チュートリアルだと思って、確実に倒していこう。
2の段
一言で、すばしっこいという印象。
積の値が単純計算で 1の段の 2倍大きくなるため、進むにつれてグングンと積があがっていく感覚が非常に気持ちよく思える。
出てくる数字はすべて偶数のため、非常に簡単。
九九未経験の人でも感覚的にこなせることが多く、初心者はここで無双することができる。
序盤に無双を経験することで、九九に没頭させるという設計になっているのだろうか。
すべての計算の基礎的な段ともいえる 2の段は経験値も多く、かなりの良段。
3の段
1の段 → 2の段の時に 2倍だった積の増加量が、2の段 → 3の段 で 1.5倍となってしまう。また、今後さらに増加量が逓減していくので、2の段時のような快感に溺れることはできなくなる。
したがって、3の段では新たに楽しむ要素を見出さなければ九九に対するモチベーションを保てない。
ただし、3の段をマスターしておくと今後のクエストというか生活で役立つ場面が多い。
難易度はそこまで高くないため、勢いよく乗り切ろう。
4の段
2の段の強化版と捉えて問題ない。
より大きな値で攻めてくるが、解き方としては 2の段を応用すれば十分対抗できるものでしかない。
クリア後の達成感は大きく、4 × 9 = 36(しくさんじゅうろく)まで倒せたならば、自分の成長を実感できることだろう。
5の段
九九の旅もついに半分クリア!
5の段は進みがとにかく速いので、4の段が終わった段階できちんと準備をしていくと良さそうだ。
リズム感が大事!
一気に攻めれば簡単だ!
6の段
いよいよ後半戦。
6の段は中ボス 6 × 4 = 24(ろくしにじゅうし)、6 × 6 = 36(ろくろくさんじゅうろく)に加え、大型ボス 6 × 8 = 48(ろくはしじゅうはち)と厳しい戦闘が続くので注意が必要だ。
1つ1つが重く、中途半端な態勢で臨むと返り討ちにされてしまう。
しっかりとレベルを上げておこう。
7の段
難易度に関しては恐らく最高レベル。
7 × 1 = 7(しちいちがしち)、7 × 2 = 14(しちにじゅうし)までは難なく進めるだろうが、7 × 3 = 21(しちさんにじゅういち)からの怒涛の連続攻撃に耐えるためには相当な力を蓄えておく必要がある。
これを越えればラストスパート!
8の段
全体として重量級が多い段。
一筋縄ではいかないぞ!
ラスボスとして、8 × 8 = 64(はっぱろくじゅうし)が登場する。
超重量級で攻撃力が高いのはもちろん、防御力が非常に高い。
9の段
これまでの九九が強化されて再度ボスとして登場する。
決して易しくはないが、8の段まで終えた君なら問題なく進んでいけるだろう。
ここまでの冒険の思い出を振り返りながら倒す、ウィニングランのように進んで行く段となるだろう。
エンドロールと共に進み、9 × 8 = 72(くはしちじゅうに)まで倒すと、一旦エンディングが流れる。
その後、裏ボスである 9 × 9 = 81(くくはちじゅういち)の登場だ。
九九においてもっとも大きい数同士を掛け合わせただけあって、積の値は間違いなく九九史上最大である。
プレイ時間は 2'30でした。
慣れている人は 1'00以内でクリアするとのこと。
なかなかやり甲斐のあるコンテンツだったと思う。
他に面白い遊びがあったら教えて欲しい。
モエレ沼公園
2015.6.19
【彼とのデートを遅刻した時の言い訳に使えそうなaikoの歌詞10選】
【彼とのデートを遅刻した時の言い訳に使えそうなaikoの歌詞10選】
そんな時に使えるaikoの歌詞を集めてみました!
これにより、立場を逆転させることができます。言い切りが肝心です。ただし、一歩間違えると縁を切られてしまう恐れがあるので注意してください。
もしも『鶴の恩返し』の作者が "aiko" だったら
むかしむかし、真っ暗真っ暗たまらぬ雪の降るところに、おじいさんとおばあさんが暮らしていました。彼らはとても貧乏でしたが、とても親切でした。
薄着だから肌寒いある晩のこと。おじいさんが町へ出かけて帰る途中、罠にかかった一羽の鶴を見かけました。
おじいさんは最初、目を背けてはいけないと解っていたのですが、「遠くで見てますから声はかけませんが」と一人つぶやくと、鶴の元を去ろうとしました。
しかし、おじいさんは、雪が降れば鶴は泣くであろうことを思い、可哀想と手をさしのべ、ひとり迷子の鶴を助けてやることにしました。
さて、家に帰っておばあさんと夕食の支度をしていると、外はまだきっと寒いだろうに、誰かが家の戸を叩いてきました。
戸を開けてみると、そこには美しい女の子がそこに立っていました。
声を掛けると、女の子は言いました。
「吹き荒れる雪で、道に迷ってしまいました。寒い日はもう越せません。どうか一晩ここに泊めてもらえないでしょうか。」
貧乏なおじいさんたちは、「あなたはあたしよりうんと背が高いから、この布団もきっと小さいだろうけど、それでも良いのであれば」と言って、女の子を泊めてあげることにしました。
その後もしばらく吹雪が続いたため、女の子は何泊もの間、おじいさんたちの家に泊めてもらうことになりました。
彼女はとてもよく働き、ついには「この家の子どもにしてください。我が儘だろうとお願いだから」と言ってきました。
子どものいないおじいさんたちは大喜びで「これからあたしたち、ベッドで朝にオハヨウ!」と言いました。二人にとっては、この世で初めて見つけた宝物のようでした。
ある日、彼女が「はた織りをするので、あたしはここに入りたい。絶対に覗かないでください。」と言って、部屋に閉じこもってしまいました。
おじいさんとおばあさんは、彼女の部屋を覗かないことを誓い合い、二人だけで決めた約束に永遠の秘密を交わしました。
それからというもの、彼女は来る日も来る日も、はたを織り続けました。それはそれは毎日不安です。
おじいさんは、2日3日そっけないフリをしましたが、寂しいとか悲しいとかやっぱり言えなくて、扉越しの彼女に向かって、今日も「話そうよ」と言ってみました。しかし、連絡もなく、ずっと待ってるのも堅苦しくなってきていました。
戸を開けてしまいそうになったこともありましたが、約束交わした日の朝を思い出し、もう一度だけ手が触れた後だったらきっとダメだったであろうところで何とか我慢しました。
一方で、おじいさんたちは、同じ場所この部屋で、はた織りの音を聞くのが好きになっていました。
こうして、彼女は5日目の夜にとても美しい錦を織り上げました。
女の子は、戸のわずかな隙間から織り上げた錦を差し出すと、また部屋にこもってはた織りを始めました。
次の日、おじいさんが淋しさまぎらわすために着替えて町へと飛び出し、錦の織物を売りに出してみると、なんと、驚くほどの高いお金で売れました。
おじいさんは、そのお金で糸を買い、慌てて家へ帰りました。
こうしてしばらくの間、彼女に錦を織ってもらうことにしました。
何日かたったある日、彼女が織物をしている姿が気になってしまい、誰にも入れない部屋を二人で開けてみようと、おばあさんと一緒に戸を少し開けて中を覗いてみました。するとそこには、バニラのにおいがするtinyな女の子ではなく、なんと、鶴がいたのです。
鶴は言いました。
「雪の中、罠に掛かっていたのを助けてくれてありがとうございました。いつかのあなたの右手が凍える夜中から連れ出してくれたんだよ。こうして機織りをすることで、恩返しをさせてもらいました。でもね、私はいつでも戻れるの鶴の頃の自分に。だって助けてくれた事が奇跡なんですもん。正体を見られてしまった以上、ここにいるわけにはいきません。長い間、ありがとうございました。さようなら。」
大切な鶴は合図もなしにおじいさんの家から居なくなると、雪もミルクも霞む静かでスロウな真っ白い光の中、大きな翼をはためかせ、遥か彼方へ飛んで行ってしまいました。おじいさんたちは、さよならなのはわかっていたけれど知らないままでわからないフリをしていたのでした。
その後、二人は鶴が織ってくれた錦を売ったお金でシアワセにくらしましたとさ。めでたしめでたし。
【過去のaikoシリーズ】
・aikoの歌詞を『同じフレーズを2回以上使うの禁止』にしてみたら
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aiko のCD/グッズ等 譲ります - oshokuji_152’s diary
以上です。